
レビューするに当たって、閲覧者の方々には以下の点を念頭に入れていただきたい。
1、ヘッドフォンアンプ部のみの評価である
2、比較対象が少なく、「愛器紹介文」としての性質が強い
マランツのSACDプレイヤー。SACDマルチチャンネル出力に対応し、そのヘッドフォンアンプ部は 7〜8万程度の単体ヘッドフォンアンプに対抗できる実力を持つと言われる。リモコンは金色で、かなり高級感がある。
私は下位機種のCD5400からの買い替えでSA-17S1を購入したのだが、ヘッドフォン出力の性能は確かに段違いだ。 歪感はなくなり、音の分離がよくなり、解像度が上がった。 マランツのCDプレイヤーの特徴とされる“音の硬さ”はSA-17S1においても健在で、m902やAT-HA2002と比較しても明らかに硬い音だと言える。 また、「冷たい音」と比喩されることもあるように、「暖かい音」と比喩される真空管アンプとは反対の音傾向を持つと言える。
SA-17S1と相性が良いヘッドフォンはm902とほぼ同じで、個人的にはHD650やPS-1との相性が特に良いと感じていた。 逆に、RS-1やSA5000との相性はそれほど良くないと感じた。
m902購入後はSA-17S1のヘッドフォン出力を全く使わなくなってしまったが、“質の高いCDプレイヤーとヘッドフォンアンプが 同時に手に入る”と考えると、非常にコストパフォーマンスが優れていると言えよう。
2006年7月現在、SA-17S1は生産終了となってしまった模様。マルチチャンネル出力には対応していないが、 SA-17S1のヘッドフォンアンプ部をさらに改良したとされるSA-15S1が後継機として発売されている。 評判もかなり良いので、個人的には初級ヘッドフォンアンプorCDプレイヤーからのステップアップを検討している方に 強くお勧めしたい。