カナル型イヤフォンブームが訪れる以前の黎明期から今日に至るまで 高い評価を受け続けているイヤフォン。
裁縫箱のような専用のケースが用意されていて、それなりに高級感がある。 ケーブルは若干しなやかさに欠け、タッチノイズも発生する。 デザイン面おいても、性能のみをとことん追求した為か、ファッション性に欠ける印象である。
各所で言われているとおり、非常に「正確」な音。解像度は非常に高い。 原音を忠実に再生することを目的として作られた製品なので、音に味付けはない。 帯域のバランスはER-6iと似た傾向で、若干中高域寄り。 低域に関しては、締まった音でそれなりに量感もあるのだが、 同じカナル型イヤフォンのE3cと比べても、低域の音の厚み・圧迫感が少なくて、 ER-6i同様ロックやポップスを聴く上ではあっさりしすぎていると感じた。
音場は狭い。ドライバーや筐体が小さいカナル型イヤフォンの宿命か・・・と当時は思っていたが、 5proやMDR-EX85の登場によって、言い訳は通じなくなった。正直、この音場感は物足りない。
外出時に利用する方が多いと思うが、その場合だと、小型のヘッドフォンアンプがあった方が良い。 インピーダンスが高い為音量が取りにくく、また、低品位の出力からだと実力を発揮するのは難しい。 音質に加えて、タッチノイズとファッション性に欠けるデザインからも、屋外での使用を想定した製品ではないように思う。
得意ジャンルはクラシック。 その非常に繊細で正確な音から、モニター的な利用にも向いていると感じる。。 個人的には、先ほども述べたように、カナル型という性格からくる音場の狭さがネックとなって、 あえて自宅にいる時に他のヘッドフォンに替えてER-4Sで音楽を聴こうとは思えなかった。 タッチノイズやデザイン面に配慮がされた新モデルの発売を期待する。