GRADOの上位3機種、PS-1,RS-1,SR-325i。
現在私の手元にこの3機種がある。
果たしてこの3機種の違いはどの程度のものなのか。
GRADOのヘッドフォンは、他のヘッドフォン以上にハウジングの形状に力を入れている。 上の3機種を見てもらえればわかるように、SR-325iとPS-1は金属(アルミ)のハウジング、RS-1は木のハウジングとなっている。 既に手放してしまったSR-225より下位の機種は、プラスチック性のハウジングが採用されている。 木、金属、プラスチックと、GRADOヘッドフォンの現行モデルのハウジングにはこの3種類の素材が採用されているが、 それぞれのハウジングによって音の鳴り方がかなり変わってくる。
そして、もう一つ重要なのがハウジングの奥行き。 写真をご覧になればわかるように、RS-1とPS-1はハウジングの奥行きがSR-325iよりある。 この2機種が「音に奥行きがあり空間表現が上手い」と賞賛されているのも、このハウジングのおかげである。 ちなみに、RS-1とPS-1を除いた全ての機種(RS-2はわからん)は、SR-325i同様ハウジングの奥行きが上位機種より短い。 そのため、下位機種は奥行きのない乾いた音となってしまうのだ。
さて、「GRADOのヘッドフォンはロックを鳴らすのが上手い」というイメージを持っている方は数多いことだろう。 私自身もネット上で情報収集をしてそのような印象を持ち、SR-225の購入に至った。 実際、SR-225は独特の爽快なサウンドでロックを気持ちよくならしてくれていた。 しかし、へヴィメタルのような激しいサウンドになると話は別で、特定のソースは気持ちよく鳴らしてくれるものの、 たいていのソースでは低音の量感に不満が残ったのである。 そこからが私のGRADO奮闘期のはじまりで、RS-1、SR-325i、そしてPS-1と、 ハードロック、へヴィメタルを聴く上で重要な低音の量感を持ち合わせた究極の「ロックなヘッドフォン」を求めた ヘッドフォン廃人道が続いた。
RS-1は低域の量感はあるものの、音にまろやかな味付けがされているので、激しいヘヴィメタルには適しているとは言えず (女性ヴォーカル等では素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれるが)、 GRADOの50周年記念モデルSR-325iは、SR-225以上にキレがよく、高音、特にシンバルの音を非常に美しく鳴らしてくれるので かなりいい線を行っていたものの、やはり低域の量感が理想にはもう一歩。 結局、低域の量感とともに圧倒的な空間表現を併せ持つPS-1が、 私の欲求に120%応えてくれて満足のできるものとなった。
次に、GRADOのヘッドフォンについて良く言われるのが、「女性ヴォーカルが萌える」というものだ。 GRADOのヘッドフォンはヘッドフォンから耳までの距離が近く、そのためか、明るく元気に、特に女性ヴォーカルではなんとも艶やかに美しく聴こえるのだ。 その中でも、RS-1は木のハウジングにより、さらに艶やかで潤いのある歌声を再生する。 PS-1は音作りが異なり、他機種ほど耳のすぐ近くでなってる感じはしない。 また、他の機種ほどの明るさはなく、萌えの要素はRS-1に劣る。 とは言え、PS-1のヴォーカル再現力は文句なしで、 すぐ目の前でうたっているかのようなリアリティがある。
最後に、みんなの大好きな不等式により、3機種の評価を記してこの記事を締めくくる。 もちろん、これは私個人の印象なので、人によって印象は大きく変わるかもしれない。 特に、RS-1にはPS-1にはない音の「暖かさ」を持っているので、その辺の受け止め方も ランク付けに大きく影響するので、このランク付けは、ちょっとした「遊び心」程度に受け止めていただきたい。