ソニーのモニター用ヘッドフォン。 日本のレコーディングスタジオで「定番」として用いられている。
私はモニター用というよりはむしろ、外で使用するために購入した。 もともとがモニター用なので、コードは太く長く、さらに標準プラグなので、 ポータブルに適しているとはいえないが、 デザインもそこそこ良く能率も高いので、しばらくの間、外出用として使用していた。 装着感は悪くはないが耳を圧迫するタイプで、長時間使用していると次第に耳が痛くなってくる。
音の傾向は、味付けがなくストレートでシャープ。 解像度はこの価格帯にしては高い方だが、HD650クラスのモデルと比較すると劣っている。 ヴォーカルには艶やかさを感じない。平面的で奥行きのない音場だ。 ソニーのヘッドフォン特有の中高域重視な鳴り方だが、CD900STはその中でも特に高音が耳に突き刺さる印象。 低音の量感は標準程度あり、そこそこ締まっている。 ストレートな音で音の粗探しに適している。
各所で言われているが、このヘッドフォンをリスニング用途で使用するのであれば、あまりおすすめできない。 サ行がきつかったり奥行きのない平面的な鳴り方だったりで、聴いててあまり楽しくない。 DTM用途には適しているが、普段のリスニング用途にわざわざこれを使う必要はないと言えよう。